20 July 2013

スターフルーツ Starfruit

スターフルーツ(starfruit、carambola)は、カタバミ科ゴレンシ属の常緑の木本。和名は五歛子(ごれんし)。原産は南インドなどの熱帯アジアです。東南アジア全域の他、中国南部や台湾、ブラジル、カリブ海周辺、アメリカのフロリダ、ハワイなど、熱帯から亜熱帯地域にかけて広く栽培されています。マレーシアはスターフルーツ生産の世界的なリーダーです。名前は和名も英名も、果実を輪切りした時の形が五芒星型をしていることに由来しています。中国語でも五斂子(ウーリエンズー)と言いますが、現在は楊桃(羊桃)(ヤンタオ)が一般的のようです。

木は急速に成長し、一般的に4~5年で実が生ります。果実の長さは5~15cmで、皮は薄く滑らかな蝋状で輝きがあります。果肉は半透明の淡黄色。生で食べたりサラダや砂糖漬けなどで食用されます。味はスッキリした甘さと酸味があります。シャキシャキした食感ですが、とてもジューシーで噛むと口の中に果汁が溢れます。喉が渇いているときに、冷やした果実を食べると格別に美味しいです。皮は食べられるのでむく必要はありません。食物繊維を多く含む(果実100g当たり2.8g含有)のも特徴です。

熟すと果実の色が緑色から黄色に変わりますが、熟し過ぎる前の少しだけ青みが残っている時期が食べ頃です。緑色の果実を熟させるために、20℃前後の室温で保存しますが、糖度の増加はありません。熟した後は冷蔵庫で保管します。

シュウ酸塩を微量に含み、健康な人体に摂食された場合は腎臓にて濾過され、体外に排出されるので問題になりませんが、腎臓に機能不全を有する場合は、体内に残されたシュウ酸が体内血液中のカルシウムイオンと強く結合するため、シュウ酸カルシウム結石症になる可能性があります。腎臓結石を患っている人には有害であり、しゃっくり、嘔吐、精神錯乱などの症状が出るようです。