17 July 2013

パパイア Papaya

パパイア(英語名: Papaya)は、パパイア科パパイア属の常緑小高木であり、その果実も「パパイア」と呼ばれます。「チチウリノキ(乳瓜木)」、「モッカ(木瓜)」、「マンジュマイ(万寿瓜)」、「パウパウ」、「ポーポー」、「ママオ」、「ツリーメロン」などと呼ばれることがあるようです。マレーシアの華人の間では「木瓜」が使われています。

パパイアはメキシコ南部を原産とし、多くの熱帯地方で栽培されています。マレーシアでは人家の庭や道端、空き地などでよく見掛けます。多年生で、茎が太くなりながらグングン伸び、10m以上の高さに成長するので、樹木と見ることができますが、茎は非常に柔らかく、強風などで容易に折れて倒れたりします。また、幹部は木質化しておらず、倒れたものが枯れると、すぐに腐って軟化するため、木ではなく草として捉えられる場合もあります。幹細胞および樹皮はロープに用いられたりします。

水平方向に真っ直ぐに伸びた茎の先に大きな葉が集中して付いています。茎が成長し長く重くなると、自重で茎の根本から折れて葉は自然に落ちます。

果実の大きさは、長さ15~45cm 直径10~30cm。果実は熟すと黄色くなり生で食べられます。外皮をナイフで剥いた後、長手方向に切り分け、中心の中空部分にある黒い種を取り除きます。道端のフルーツ屋台では、この棒状に切り分けた果肉を赤色半透明の細長いビニール袋へ入れ、底に氷が敷き詰められたプラスチック製のショーケースの中に並べられ売られています。暑い日中に冷えたパパイアを木陰や道を歩きながらパクパク食べると美味しさもひとしおです。

黒い種は食用であり、スパイシーな味を持っているので、粉砕し黒コショウの代用にされることもあります。果肉は細く切って乾燥させ、ドライフルーツにもされます。パパイヤは若い果実に卵を産むミバエのような昆虫の影響を受けやすいようです。