18 July 2013

チャン・プダッ Cempedak

Cempedak はクワ科パンノキ属の常緑高木で、ジャックフルーツと同属です。原産は東南アジアのインドネシア、マレー半島からニューギニアです。アンドラ・プラデシュAndhra Pradesh、タミル・ナードゥ州Tamil Nadu、インドのケララ州Keralaなど栽培されています。さらに、木はクイーンズランドにも導入されています。

Cempedakの木は、殆どは高さ10m程度ですが、20mに成長するものもあります。強靭、且つ耐久性があるので、家庭用家具またはボートの建築材料として頻繁に使用されています。繊維状の樹皮はロープを作るために使用されます。また、木から黄色染料を造れます。

果実はドリアンのシーズンが終わる頃から市場に出回ります。果実は円筒形で、長さ20~35cm、直径10~15cm、世界最大の果実と言われているジャックフルーツと比べると小型ですが、大型の果実に分類できます。表皮は薄く、茶色、黄色、緑がかっていて、多角形の隆起した模様を持ち、とてもグロテスクな姿をしています。

果肉は種の周囲に付いていて、黄色がかったオレンジ色で、甘い香りがし、クリームのように柔らかですが、ちょっと繊維質です。味はジャックフルーツと同様に非常に甘く、蜜を舐めているようです。マレーシアの路上では果実を天ぷらにしたもの(Cempedak Goreng)も売られています。種子は、揚げたり煮たり焼いたりした後、皮をむいて、少し塩を付けて食べられます。

マレーシアのパハン州クアンタンに、Teluk Cempedakという有名なビーチがあります。

外皮は柔らかく、素手で皮を剥いて実を取り出せます。皮はとても粘着性の高い液を含んでいるので、手がネバネバ、ベトベトになり、洗ってもなかなか落ちません。そこで、ビニール手袋とかビニール袋で手を覆い皮を剥きます。