マレーシアの通貨単位はRinggit Malaysia (マレーシア・リンギ)で、RMまたはMYRと表記されます。
紙幣はRM1,2,5,10,20,50,100の7種類、硬貨は1,5,10,20,50senの5種類。
なお、1リンギット紙幣と5リンギット紙幣は、ポリマー紙幣です。ポリマー紙幣は偽造抵抗力を飛躍的に向上させています。また、コスト高となりますが、耐久性・防水性に優れ長持ちするため、結果的に安上がりになる利点もあります。
一時期 RM500とRM1000紙幣が流通していましたが、今は法的価値を失っています。また、以前はRM1硬貨も有りましたが、2005年12月6日に廃貨となりました。
リンギはマレーシア国外では両替出来ませんので、マレーシアから他国に出国するときには、マレーシアに滞在しているうちに行き先の通貨に両替しておく必要があります。
マレーシアの通貨制度は、1997年のアジア通貨危機から1年たった1998年9月2日に1US$=RM3.8の固定相場制が導入されました。それから約7年後の2005年7月21日に固定相場(ペッグ)制度が廃止され、通貨バスケット方式による管理フロート制に移行されました。
アジア通貨危機前は、1US$=RM2.5くらいでしたが、通貨危機時はRM5.0を超えていて、リンギの価値はUS$に対し半分くらいになりました。その時期、円に対しても同じく半分くらいの価値になっていました。現在は、1US$=RM3.1
くらいです。
2012年1月16日より新デザイン硬貨が流通し始めました。新硬貨は旧硬貨より薄く軽量になりました。硬貨の縁のデザインは金額ごとに異なり、視覚障害者でも容易に区別できるようになっています。
また、2012年7月より新デザインの紙幣が流通し始めました。20リンギ紙幣が久しぶりに復活。2リンギ、50リンギ紙幣は古いデザインのまま継続となります。
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