マレーシアで生活していると、各地で洪水の被害が出ていることをテレビや新聞のニュースで知ります。マレーシアの集中豪雨は半端ではないので、普通の排水溝では溢れてしまうことがあります。普段は平穏な風景の場所ですが、ひとたび集中豪雨に襲われるとハラハラさせられます。写真の縦に走る道路の左右の側溝を水が勢いよく流れ下りてきて、水平に走る側溝から道路に水が溢れ出ます。大きなふたつの池からも水が溢れ出てきます。
池の奥に広がる森林が伐採されて更地にされ、また、奥の池が埋め立てられて貯水効果が半減したせいか、洪水は更に頻繁に起こるようになりました。
MBI が来て現地調査していました。暫定処置として先ず側溝を清掃し水の流れを良くしていました。恒久的には側溝を拡大するものと思っていましたが、プロの対策は違いました。広大な傾斜面の更地から低地に一気に押し寄せる雨水を制御し、現状の側溝のままでも排水できるようにしました。
広大な更地に三重の土手を設け雨水を堰き止めます。ただし、それだけでは土手が決壊して更に大きな被害が起きる恐れがあるので、土手を貫通する直径20cm位のパイプを所々に設置し、溜まった雨水をゆっくり排水しています。最終的に雨水は池に導かれていますが、池に流入する水が時間を掛けて少量に制御されているため、池から側溝に流れ出す水も調整され溢れ出ないようです。
集中豪雨が去った後は一転、晴れ上がることが多く、きれいな虹を見る機会があります。
06 July 2013
-
マレーシアを代表する第一次産業ば、天然ゴム、スズ、パームオイル、原油、木材などがあげられます。イギリス植民地支配下の19世紀に、マレー半島で天然ゴムのプランテーション開発が進められました。特に20世紀初頭、イギリスの資本を基に大規模なプランテーションが数多く開発されました。プラン...
-
東南アジアのムスリム人口 現在、東南アジアのムスリム(イスラム教徒)の人口は2億3362万人です。これは東南アジアの総人口の39.4%に相当します。特に島嶼部東南アジアのインドネシア、マレーシア、ブルネイでは住民の大多数がムスリムであり、イスラム教が国教的地位を占めています。...
-
イギリス植民地支配:海峡植民地 16世紀初めのポルトガルのマラッカ占領は、ヨーロッパの勢力による東南アジア植民地化の起点となりました。とはいえ、ポルトガルやオランダは、もっぱら港市マラッカを交易拠点として確保することに関心を注いでいました。こうした植民地支配の形態が変化するの...
-
マレーシアのスズ鉱産業は、1848年、ペラのラルートでのスズ鉱山開発が始まりです。イポーのキンタ渓谷からクアラ・ルンプールのクラン渓谷にかけての一帯はマラヤン・ティン・ベルト(Malayan Tin Belt)と呼ばれ、世界最大のスズ生産地として名を馳せま...
-
日本占領期、イギリス復帰 1941年12月、太平洋戦争の勃発時は、マラヤのイギリスは完全に準備ができていませんでした。1930年代、日本の海軍力が増大する脅威を想定し、彼らはシンガポールで大きな海軍基地を建設していましたが、北からのマラヤの侵攻を予想しませんでした。極東には実...