06 July 2013

洪水

マレーシアで生活していると、各地で洪水の被害が出ていることをテレビや新聞のニュースで知ります。マレーシアの集中豪雨は半端ではないので、普通の排水溝では溢れてしまうことがあります。普段は平穏な風景の場所ですが、ひとたび集中豪雨に襲われるとハラハラさせられます。写真の縦に走る道路の左右の側溝を水が勢いよく流れ下りてきて、水平に走る側溝から道路に水が溢れ出ます。大きなふたつの池からも水が溢れ出てきます。





池の奥に広がる森林が伐採されて更地にされ、また、奥の池が埋め立てられて貯水効果が半減したせいか、洪水は更に頻繁に起こるようになりました。




MBI が来て現地調査していました。暫定処置として先ず側溝を清掃し水の流れを良くしていました。恒久的には側溝を拡大するものと思っていましたが、プロの対策は違いました。広大な傾斜面の更地から低地に一気に押し寄せる雨水を制御し、現状の側溝のままでも排水できるようにしました。

広大な更地に三重の土手を設け雨水を堰き止めます。ただし、それだけでは土手が決壊して更に大きな被害が起きる恐れがあるので、土手を貫通する直径20cm位のパイプを所々に設置し、溜まった雨水をゆっくり排水しています。最終的に雨水は池に導かれていますが、池に流入する水が時間を掛けて少量に制御されているため、池から側溝に流れ出す水も調整され溢れ出ないようです。






集中豪雨が去った後は一転、晴れ上がることが多く、きれいな虹を見る機会があります。